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記念誌とは?社史・周年誌との違いや作成の目的、構成を分かりやすく解説!

記念誌とは?社史・周年誌との違いや作成の目的、構成を分かりやすく解説!

「記念誌の作成を検討しているものの、そもそも記念誌の意義や内容についてイメージがわかない」という方も多いのではないでしょうか。

記念誌は「何かの出来事を記念する冊子」なので、内容や出版タイミングに特に決まりはありません。そのため、社史や周年史に比べて自由度が高く、企業によってオリジナリティーが出しやすいのが特徴です。だからこそ、制作の目的や冊子の使い道を明確にし、方向性を定めたうえで作り始めることが重要でしょう。

そこで本稿では、「記念誌と社史・周年誌の違い」「記念誌の目的」などを分かりやすく解説します。また、「記念誌の構成」や「制作のポイント」も紹介しますので、自社で記念誌を作成する際の参考にしてみてください。

そもそも「記念誌」とは?

そもそも「記念誌」とは、どのような冊子のことを指すのでしょうか。
ここでは、記念誌の定義や、社史・周年誌との違いについて解説します。

(1)記念誌の定義

記念誌とは、何かの出来事を祝うために発行される冊子全般のことをいいます。企業が発行するタイミングとしては、新社長の就任時や社内イベントの開催時、社外賞の受賞時、新施設のオープン時など、実にさまざまです。また、企業以外にも官公庁や学校、その他の法人・団体、個人が発行することもあります。個人の場合は、新築祝いや結婚記念日、学校の卒業やコンテストの受賞といった出来事を記念するために作成することが一般的です。

(2)社史・周年誌との違いとは?

記念誌と役割の近い冊子に、「社史」と「周年誌」があります。

◆社史
社史は、名前のとおり企業が自社の歴史を残すために発行する冊子のことです。発行主体は基本的に「企業」で、社長が交代する際や「創業○○周年」のような節目、企業として上場を果たしたタイミングなどに発行されます。

◆周年誌
周年誌は、創業・設立から節目の年に、歴史を残すために発行する冊子のことです。企業だけでなく、学校やその他の法人によって作成されることもあります。社史と同様、自団体の歴史について記述している点が特徴です。

このように社史と周年誌は、歴史を残すことが大きな目的なので、必ず年表や各年代での出来事などの「歴史的な記録」が組み込まれています。一方の記念誌は、必ずしも歴史を残すのが主の目的ではないため、年表や略史の記述は必須ではありません。そのため、構成や内容の自由度が高く、企業によって独自性を出しやすい冊子なのです。

記念誌を作成する目的とは?

記念誌とは、そもそもどのような理由で作成するのでしょうか。
ここでは、企業が記念誌を作成する4つの目的について解説します。

(1)関係者に感謝を伝えるため

企業が存続できた背景には、事業活動を支えてくれた社員やその家族、顧客、取引先、金融機関、地域社会の人々などさまざまなステークホルダーの存在があります。そのため、関係者に感謝の想いを伝える意味でも、記念誌は非常に重要です。記念誌を配布することで、ステークホルダーとの信頼関係をさらに深められるでしょう。

(2)自社の功績を後世まで記録するため

企業が長年にわたって事業活動を行っていると、部署ごとに膨大な資料や記録が蓄積されます。こうした資料を取捨選択し、企業の歩んできた記録としてまとめて後世まで残せるのが、記念誌の大きなメリットです。自社の歩みを閲覧できる状態にしておくことで、メディアへの取材対応や社内報の記事制作などの際も重宝するでしょう。

(3)今後の経営や人材育成に生かすため

記念誌は、自社の成功事例や事業運営上のノウハウを体系的にまとめた「教科書」としても機能します。「経営課題をどう乗り越えてきたか」「どのように自社の強みを構築したか」などの学びは、今後の経営にも大いに生かせるでしょう。また、社内研修をはじめとした人材育成に活用して、社員に自社の理解を深めさせることも可能です。

(4)対外的なイメージアップを図るため

記念誌は構成や活用の仕方次第で、ブランディングのツールとしても活用できます。例えば、過去商品のラインアップや開発ヒストリーなどを記載し、店頭や営業の現場で配布すれば、顧客にも興味を持ってもらえるでしょう。自社の社会に対する貢献度や役割を分かりやすくまとめることで、対外的なイメージアップも図れます。

記念誌の一般的な構成とは?

記念誌は自由度が高いため、どのような構成にすればいいか迷う方も多いかもしれません。
ここでは、一般的な記念誌の構成を紹介しますので、作成の際に参考にしてみてください。

(1)前付

前付とは、本文の前に添える文章のことです。各ページのタイトルを列記した「目次」や、冊子内での表記ルールをまとめた「凡例」、関係者に感謝や祝意を伝える「まえがき」などで構成します。

<内容例>
◆まえがき(監修者の言葉):周年誌を発行するに当たり、責任者が冊子の意義や協力者への謝辞を述べる
◆代表者のあいさつ(祝辞):代表取締役自らが祝意を表明し、関係者に対して感謝やあいさつを述べる
◆凡例:「敬称は省略した」「数字はアラビア数字で表記した」など、編集上のルールをまとめる
◆目次:文字フォントの大きさを工夫し、各章のタイトルを順番に分かりやすく並べる

(2)口絵

口絵とは、文章ではなく画像を中心に掲載するページです。例えば、社員の働いている様子を撮影した「業務風景」、歴代の創業者の写真、会社のロゴ、過去の商品などを掲載し、“見て楽しめる”ページにします。

<内容例>
◆企業の写真:オフィスの外観や内観、工場の様子、企業ロゴの変遷、歴代の創業者など
◆社員の写真:社員の業務風景、各部署の集合写真、社員旅行の様子、地域社会と触れ合っている様子など
◆商品の写真:過去の商品ラインアップ、開発風景、顧客が商品を利用しているシーンなど

(3)本文

記念誌の中核として、メインの内容を記載するページです。記念誌は、社史・周年誌のように企業の歴史は必須ではありません。社員の座談会や社長へのインタビュー、創業秘話などの“読ませる”コンテンツで構成します。

<内容例>
◆座談会:若手社員とベテラン社員の座談会、OB・OGや経営層による対談など
◆インタビュー:社長が語る「自社の意義・役割」、顧客へのアンケート、学者・専門家へのインタビューなど
◆企業の歩み:企業のターニングポイント、各部署の成功事例、商品の開発秘話など

(4)資料編

資料編とは、企業にまつわる各種データをまとめたページです。例えば、企業の年表や業界の年表、歴代の社長、業績の推移、組織図、従業員数、定款をはじめ、後世まで残しておきたい資料を記載します。

<内容例>
◆年表:世の中や社会の出来事、会社としての歴史、各部署の歴史など
◆社内データ:創業から現在にいたる業績の推移、原始定款、現行定款、関連会社の一覧、その他会社情報など

(5)後付

後付とは、本文より後ろに配置してあり、まとめの役割を持つページです。例えば、編集者が謝辞を述べる「あとがき」、検索用の項目「索引」、発行者の情報を記載した「奥付」などで構成します。

<内容例>
◆あとがき・編集後記:編集の責任者が、関係者への謝辞や発行に当たっての苦労話などを述べる
◆索引:各ページで言及されている「用語・キーワード」を、検索しやすいよう50音順で並べる
◆奥付:記念誌の書名、制作者(編集委員の名前)や発行元、印刷所などを記載する

記念誌を作成する際のポイントとは?

多くの人に読まれるような記念誌を作成するために、意識すべきことはあるのでしょうか。
ここでは、記念誌を作成する際のポイントについて解説します。

(1)多くの社員をプロジェクトに巻き込む

記念誌を制作する際には、多くの社員をプロジェクトチームに巻き込むことも大切です。例えば、あえて若手社員をチームに加えることで、自社の歴史や創業者の想いを学ばせる機会にもなります。また、幅広い部署の社員に協力してもらえば、資料の収集や成功事例の取材などもしやすくなるでしょう。さらに、社員を巻き込むことで、記念誌に対する愛着を深めさせることができ、発行後の活用促進・成果創出にもつなげやすくなります。

(2)目的に応じて本文の企画を考える

記念誌は自由度が高いため、用途や目的に応じて企画も入念に検討すべきです。例えば、社員にブランド価値を周知するため(インナーブランディング用)の記念誌と、顧客に配布してブランドイメージの向上を図るための記念誌では、盛り込むべき内容が異なります。対外的に配布する記念誌の場合、社員旅行の写真や社員にしか分からない内輪話はふさわしくないかもしれません。事前に目的を明確にすることで、内容も最適化できるでしょう。

「インナーブランディング」について詳しく知りたい方は、「インナーブランディングとは?実践の重要性とメリット、成果を上げるためのポイントを解説」の記事も合わせてお読みください。

(3)「社会への貢献度」が伝わる内容にする

記念誌は単に事実を並べるのではなく、「自社の意義や価値」が伝わるような内容にすると効果的です。具体的には、「商品やサービスがどのように社会を変えてきたか」「自社がどのように地域と触れ合ってきたか」などのテーマも盛り込みます。社会への貢献度が伝わる記念誌にすることで、対外的なイメージアップを図りやすくなるでしょう。加えて、社員も仕事に誇りを持てるようになり、自社に対するエンゲージメントも高められます。

(4)専門ノウハウの豊富なパートナーに依頼する

記念誌の作成には、記事制作やデザイン、印刷、製本などに関する幅広いノウハウが必要になります。そのため、できるだけ早期に専門のパートナー企業に協力を依頼することも重要な戦略です。特に印刷会社のなかには、印刷・製本の豊富な知見を有しており、クリエイターとの幅広いネットワークを持っている会社も多くあります。こうした印刷の専門企業であれば、相談相手として非常に心強く、安心して記念誌の制作を進められるでしょう。

まとめ

魅力的な記念誌を作成するためには、外部のパートナー企業に協力を依頼し、専門的なノウハウを借りることも重要です。特に印刷会社のようにクリエイターとのネットワークが豊富で、記念誌の制作実績もあるパートナーへ依頼することで、よりスムーズに作成を進められます。

当社では、創業から100年以上にわたって印刷ビジネスで培ったノウハウを生かし、記念誌の制作を支援しています。最上流である「ブランドメッセージ」の考案から本文・構成の企画、最適なクリエイターの紹介、ディレクション、実際の印刷や製本まで一貫して支援することが可能です。無料で相談を受け付けていますので、記念誌の作成をお考えの際には、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。