ブログ

周年記念は何を目的に行うのか?成功につなげる企画のポイントとコツを紹介

周年記念は何を目的に行うのか?成功につなげる企画のポイントとコツを紹介

周年記念は、5年もしくは10年に一度開催する、企業にとって大きなイベントのひとつです。しかし、大きなイベントとして捉えるだけでは、一過性のお祭りでしかありません。企業として予算と時間をかけて行う以上、お祭り的に盛り上げると同時に、社員や取引先との関係性強化にもつなげてみてはいかがでしょう。今回は、周年記念の役割や目的、企画のポイントから、成功を収めるコツについてお伝えします。

周年記念とは?

周年記念とは、企業が設立、創業してから何年も継続してビジネスを行ってきたことを祝うイベントです。企業によって周年記念を開催する間隔はそれぞれですが、一般的には5年もしくは10年ごとに開催することが多いです。

また、周年事業も必ずこれをやるといった決まったものはありません。周年記念の冊子を配布するだけの場合もあれば、ホテルやホールを借りて大大的なイベントを行う場合もあるでしょう。そもそも周年記念は行わないといった企業も少なくありません。

要は経営者が周年記念をどう捉えているかで行う、行わないが決まり、行う場合にはどういった周年事業を行うかが決まります。

周年記念の役割と目的

周年記念の役割

周年記念の役割は大きく2つあります。1つは、「継続してビジネスを行えていることに対するお祝い」そして、もう1つは、「これまで継続してビジネスを行えたことに対する感謝」です。社員や取引先、そして、これまで自社に関わってきたすべての人と祝い、感謝をするのが周年記念の大きな役割と言えるでしょう。

周年記念の目的

周年記念は、社内的に行う場合と社外的に行う場合で目的は異なります。具体的には次のような違いがあります。

社内的に行う周年記念の目的

▶︎社員と喜びを分かち合い、感謝を伝える

基本的には既存社員と一緒に継続してビジネスができていることに対し、喜びを分かち合うとともに、経営者から感謝を伝えます。より大きなイベントとなると、OBや社員の家族も一堂に会し、お祭り的に盛り上がります。

▶︎企業文化や企業理念の浸透

記念冊子を作成し、そこにこれまでの企業の足跡を記すとともに、企業文化や理念を全社員に伝えます。普段はなかなか全社で集まるといった機会は少ないため、周年記念は、企業文化を伝える絶好の機会です。また、イベントを開催する場合は、歴代の経営者を招待し、直接講演してもらう場合もあるでしょう。

≪一緒に読みたい記事≫企業文化はなぜ重要なのか?企業文化を変革する“7つ”の方法を紹介!

▶︎社員同士のコミュニケーション活性化

普段、異なる部署やチーム同士が関わる機会はなかなかありません。しかし、周年記念というイベントであれば、部署やチームの垣根を越えてコミュニケーション活性化が図れます。

≪一緒に読みたい記事≫社内コミュニケーションの重要性とコミュニケーション活性化を実現させるポイント

▶︎社員のモチベーションアップ

経営者が未来へ向けたビジョンや新たな戦略構想を発表すれば、全社員が同じ目的を共有し、帰属意識やモチベーション、エンゲージメントの向上が期待できます。

社外的に行う周年記念の目的

▶︎取引先や株主に対し感謝を伝える

企業としてビジネスを継続できるのは、社員だけではなく、取引先や株主の協力あってこそです。社外的な周年記念を行えば、そうしたすべての関係者に感謝を伝えられます。

▶︎新たな戦略、コーポレートアイデンティティの発表の場とする

周年記念は、これまでを振り返り感謝を伝える場であるとともに、新たな戦略やビジョンを伝える場でもあります。社内だけではなく、社外的に自社が進む道筋を伝える、新しいコーポレートアイデンティティを発表する最適の機会です。

コーポレートアイデンティティについて詳しくは、「コーポレートアイデンティティ(CI)とは?重要な理由や作り方を分かりやすく解説!」をご一読ください。

▶︎新商品、新サービスのプロモーション

企業規模にもよりますが、周年記念で社外に向けたイベントを開催すれば、大きなニュースとして取り扱ってもらえます。そのため、新商品や新サービスのプロモーションの場としても大きな効果を発揮するでしょう。

周年記念を企画するポイント

周年記念は、内容にもよりますが、半年~1年前から準備を開始することが多いです。記念の冊子を作成する、社外的なプロモーションを行うといった場合は、それ以前からさまざまな準備が必要となるでしょう。そこで、周年記念をスムーズに実施するための準備と企画ポイントについて説明します。

周年記念の具体的な企画方法については「周年記念を企画する流れとは?行事や記念品などのアイデア“10選”も紹介!」で詳しく解説しております。

周年記念の準備の進め方

▶︎周年記念の目的を明確にする

まずやるべきなのは、何のために周年記念を行うのか、その目的の明確化です。例えば、「社員に感謝を伝える」を目的とする場合、社員だけで行うのか、家族やOBも呼ぶのかを決め、それに応じた会場の確保を行います。

また、「新商品のプロモーション」が目的であれば、周年記念を行う日に合わせて新商品のプロモーション戦略の策定、キャンペーンの詳細などを検討しなければなりません。

▶︎担当者を決め、企画を進める

周年記念の目的が明確になったら、開催に向けて準備を始めます。経営者が指揮を取り、プロジェクトチームを作ってリーダーを決め、そのリーダーを中心にイベントの詳細を詰めていきましょう。出席者や招待客の確認、当日の開催スケジュール作成の順番で進めていきます。

周年記念の企画のポイント

▶︎プロジェクトチームはさまざまな部署から選択する

社内や社外イベントであれば、総務部や広報部などが中心になって進めるのがスムーズかもしれません。しかし周年記念は、可能であればひとつの部署だけではなくさまざまな部署から人選し、プロジェクトチームを作成しましょう。社員に向け、周年記念は全社で取り組む事業であるというアピールにもなり、経営者の意思が伝わりやすくもなります。

そのためには、プロジェクトチームが中心になって進めていくのが前提ですが、経営者がしっかりとプロジェクトチームをサポートしていくことが重要です。

▶︎過去の周年事業を参考にする

企業は突然生まれたわけではなく、連綿と続いた歴史のその先に存在するものです。周年記念はその集大成でもあるため、以前にも周年記念を行っている場合は、そのときの準備や開催内容を参考にするのもおすすめです。

また、その流れで考えれば、周年記念の準備は、すでに次の周年記念の準備でもあります。次回につないでいくためには、社内報や冊子の形で準備から開催までの記録を残しておくことをおすすめします。

▶︎外部の力を借りる

周年記念の規模にもよりますが、すべてを社内のメンバーだけで行うには、人数や時間的に難しい場合もあります。その際は、外部の力を利用しましょう。記念冊子の作成や当日の会場設営など任せられる部分は専門家に任せてしまい、自分たちはそれ以外の部分に集中できる体制をつくるのも周年記念成功のポイントです。

準備をしっかりと行い、次の周年記念を見据えた周年記念の実施を

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、大大的なイベントの開催はなかなか実現しにくくなっています。しかし、そのなかでも明確な目的を持ち、周年記念を行うことはひとつの区切りをつける意味でも非常に重要です。次の10年を見据え、新たなスタートを迎えるためにも、厳しい条件のなかで何ができるかを考えることが重要です。

そのためには、事前の準備が重要な意味を持ちます。社内でプロジェクトチームを結成し、結束を固めるのも大事ですが、必要に応じて外部の力も利用し、もれなく進めていかなくてはなりません。今回の周年記念の成功を、次の周年記念の成功につなげるためにも、しっかりと準備を進めていきましょう。

当社はインナーコミュニケーション・ブランドマーケティングの専門企業として、さまざまな企業・学校の周年記念をご支援してきました。周年記念が初めての担当者の方にも安心いただけるように、コンテンツの企画からイベント運営・グッズ制作まで一貫してお手伝いします。50周年記念事業の事例はこちらでご紹介しております。周年記念の開催をご検討の際には、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。