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周年記念を企画する流れとは?行事や記念品などのアイデア“10選”も紹介!

周年記念を企画する流れとは?行事や記念品などのアイデア“10選”も紹介!

「周年記念の担当になったものの、どう企画していいか分からない……」という悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。周年記念はその名のとおり数年・十数年に一度の記念行事なので、何度も体験しているという従業員は決して多くないでしょう。だからこそ、企画やスケジュールの立て方に迷ってしまうのも当然のことです。そこで今回は、「周年記念の企画方法」や「周年イベントや記念品などのアイデア」について分かりやすく解説します。

「そもそも周年記念とは?」から知りたい方は、ぜひ「周年記念は何を目的に行うのか?成功につなげる企画のポイントとコツを紹介」の記事も合わせてお読みください。

周年記念を企画する“5つ”のステップとは?

周年記念は関係者も多く、各所との合意や入念な準備が必要になるため、1~2年前をめどにできるだけ早く企画に着手することが重要です。それでは、実際に周年記念プロジェクトを企画する際には、どのような流れで実施すればよいのでしょうか。本章では、周年記念の企画方法を大きく“5つ”のステップに分けて解説します。

ステップ1:コンセプトの決定

周年記念で最も重要なのは、全体コンセプトの決定です。周年記念で伝えたいメッセージや果たしたい目的を明確にしておくことで、効果に直結する企画を立案できます。具体的には、「社内・社外を含めて誰にメッセージを発信したいのか」「謝恩・ブランディング・理念浸透など、何を目的に実施するのか」「周年記念を経て、企業としてどのような姿になっていたいのか」などを入念に考え、関係者全員でコンセプトを練りましょう。この際、経営層から今後の経営計画やビジョンもヒアリングしておくと、より将来につながる周年記念を企画できます。

ステップ2:コンテンツの企画・戦略立案

目的を念頭に置いたうえで、必要なコンテンツを企画します。例えば、「従業員にあらためて理念について考えさせる機会を与えたい」という目的であれば、ワークショップの開催や社史の発行などが最適です。また、「従業員だけでなく、家族や取引先にまで感謝を伝えたい」のであれば、関係者を招いて周年式典を開催するという方法もあります。「周年をきっかけに世の中に対して自社をPRしたい」のであれば、記念キャンペーンの実施や特設サイトの制作も効果的です。目的ありきで戦略を考えることで、アイデアも膨らみやすくなるでしょう。

ステップ3:プロジェクト実行チームの結成

広報を中心とする少人数の事務局では、コンテンツの制作や運営に人手が不足してしまいます。そのため、各部署から実行メンバーを募り、役割分担で準備を進めることが大切です。また、Webサイトの制作や社外イベントの開催などは専門的なノウハウが必要なため、早期に専門企業に依頼することも検討しましょう。この際、周年記念の意義をチーム全体に周知することで、メンバーのモチベーションを高め、協業体制も築きやすくなります。

ステップ4:事前告知・コンテンツ準備

周年記念のスタート日から逆算して、入念なスケジュールで準備を進めていきましょう。この際、いきなり周年当日を迎えるのではなく、事前に告知や集客をしておくことも重要です。例えば、社内に向けた周年行事であれば、社内報や全社メールで経営者からメッセージを発信しておくという方法があります。また、社外に向けて周年記念プロモーションを実施する場合には、プレスリリースであらかじめ広報しておくのも有効です。早期からステークホルダーの関心を高め、ワクワク感を味わってもらうことで、周年記念の盛り上がりを醸成できます。

ステップ5:実施・効果の振り返り

周年記念のコンテンツを実施したあとは、効果を振り返ることも欠かせません。例えば、社内向けのイベントであれば、社員アンケートで満足度や意見を調べたり、従業員エンゲージメントの数値を調査したりするのもひとつの方法です。社外向けのプロモーションであれば、商品の売り上げや企業の認知度、特設サイトのPV数などが指標になります。成果を細かく分析することで、今後のマーケティングやブランディングにもつなげられるでしょう。

周年記念を盛り上げるアイデア“10選”を紹介!

周年記念では、アイデアがなかなか思い浮かばず企画が難航してしまうことも珍しくありません。そこで本章では、さまざまな企業の周年記念で実施されている行事やプロモーションのアイデアを紹介します。

(1)周年特設サイト

社外に向けて自社をブランディングする際は、周年記念の特設サイトを制作するという企画もあります。例えば、自社の沿革や歴代の人気商品ランキングを紹介したり、「自社の未来」をテーマにさまざまな従業員のインタビューを掲載したりするのもひとつの方法です。周年記念で新商品を発売する場合は、その宣伝も行えます。多くの人が目にできるサイトだからこそ、会社の信頼感や将来性を広くアピールすることで、周年を印象付けられるでしょう。

(2)周年ロゴ

周年記念では、記念グッズやWebサイト、周年誌などさまざまなコンテンツを連動させて展開するケースもあります。その際、すべてに共通して使用できるような「周年ロゴ」を制作するのも効果的です。周年を象徴するようなシンボルマークがあることで、一連の施策がより印象に残りやすくなります。また周年ロゴを企画する際は、社内コンペティションでデザインのアイデアを募ることで、従業員の参加意識を醸成させることも可能です。

(3)周年記念ムービー

周年記念の「動画」を制作し、自社のコーポレートサイトに掲載するという企画もあります。文章ではやや堅苦しくなってしまうメッセージでも、動画にすれば音楽や演出でよりキャッチーに伝えることが可能です。例えば、社内向けの動画では従業員やその家族に対する感謝の想い、社外向けの動画では会社の歩みや将来性などを伝えます。記念動画には多くの従業員に出演してもらい、一人ひとりに“主役感”を持ってもらうのもよいでしょう。

(4)周年誌

周年誌とは、周年の節目を祝って発行される冊子のことをいいます。自社の歴史や創業者の想い、事業内容などを、写真も交えながらつづることが一般的です。自社の歩みを一冊にまとめて配布することで、あらためて従業員に自社についての深い理解を促し、従業員エンゲージメントの向上につなげられます。また、周年誌は社会に向けて自社の活動をアピールする狙いもあり、ステークホルダーからの信頼を高める効果も期待できるでしょう。

(5)記念グッズ

周年を祝うために、記念グッズ(ノベルティ)を制作する企業も少なくありません。例えば、周年ロゴのプリントされたトートバッグやTシャツ、グラス、マグカップ、文房具、お菓子などが挙げられます。記念グッズを作ることで、目に見える形で関係者に感謝の想いを伝えられるのがメリットです。また、業態によっては店舗で配布したり、商談ツールとして活用したりもできるため、目的に応じてグッズを企画することが大切でしょう。

(6)CI(コーポレート・アイデンティティー)の刷新

CI(コーポレート・アイデンティティー)とは、企業の価値観を、ひと目で分かるデザインやメッセージで表現したものです。例えば、経営理念やビジョン、企業ロゴ、ブランドカラーなどが挙げられます。周年記念は企業にとって再出発のタイミングだからこそ、これを機にCIを刷新するのも効果的な企画でしょう。制服や店舗デザインなども含めて一新することで、従業員のモチベーション向上や社外へのブランディングにもつなげられます。

CIについて詳しくは、「コーポレートアイデンティティ(CI)とは?重要な理由や作り方を分かりやすく解説!」をご一読ください。

(7)ワークショップ

周年記念は、あらためて従業員に自社の方向性や考え方を意識させるチャンスでもあります。そのため、企業理念や経営戦略の浸透を目的に、社内ワークショップを開催する企業も珍しくありません。例えば、オンラインで拠点をつないで社長からメッセージを発信したり、自社の将来について経営者と従業員が対話できる時間を設けたりという方法があります。自社についての深い理解は、職場への愛着や仕事のやりがいにも直結するものです。

(8)記念イベント

周年記念では、従業員や取引先をはじめステークホルダーに感謝の気持ちを伝えることも重要な目的です。そのため、自社に関係する人たちが広く参加できるような記念イベントを開催するのもよいでしょう。例えば、従業員やその家族も参加できるファミリーデーを開催したり、株主や取引先を招いての大規模な謝恩パーティーを行ったりという方法があります。イベントの場で新たなCIをお披露目することで、話題性を高めることも可能です。

(9)キャンペーン

主にBtoCビジネスを展開している企業では、消費者に対する感謝の想いを込めて、特別キャンペーンを実施するケースもあります。例えば、抽選で商品が割引になる限定キャンペーンを行ったり、SNSでフォロー・拡散してくれた人に記念品をプレゼントしたりというのも企画の一例です。周年の年数にちなんだオリジナリティーのあふれるキャンペーンを展開することで、新たなファンの獲得やブランディングにもつなげられるでしょう。

(10)社内報

周年記念をきっかけに、従業員同士のコミュニケーションをより活性化させたいという企業も少なくありません。そこで効果的な企画が、紙またはWebでの「社内報」の発行です。社内報には、記事上でさまざまな部署や従業員について紹介することで、従業員に交流のきっかけを提供できるというメリットがあります。創業記念日に創刊号を発行し、従業員に新たな門出を強く意識させることで、モチベーションアップを図るのもよいでしょう。

社内報についてさらに詳しく知りたい方は、「社内報とは?メリットや効果、企画のポイントを解説」の記事も合わせてお読みください。

まとめ

周年記念を初めて行う場合は、予算やコンテンツのイメージが湧かず、難航してしまうケースもあります。特に近年は周年記念をひとつのブランディングの場ととらえ、多くの施策を複合的に展開する企業も少なくありません。だからこそ、周年記念の開催が決定した時点で社外の専門会社に協力を仰ぎ、伴走してもらうこともひとつの有効な方法でしょう。専門企業に依頼すれば、必要なリソースやノウハウを補い、より充実した周年記念を行えます。

当社はインナーコミュニケーション・ブランドマーケティングの専門企業として、さまざまな企業・学校の周年記念をご支援してきました。周年記念が初めての担当者の方にも安心いただけるように、コンテンツの企画からイベント運営・グッズ制作まで一貫してお手伝いします。50周年記念事業の事例はこちらでご紹介しております。

周年記念の開催をご検討の際には、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。