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ブランディングの手法とは?マス広告からWebまで効果的な“8つ”の施策を紹介!

ブランディングの手法とは?マス広告からWebまで効果的な“8つ”の施策を紹介!

「ブランディングに取り組みたいけれど、具体的な手法が分からない」と悩んでいる担当者の方も多いかもしれません。ブランディングにはマス広告からWeb広告、オウンドメディア、リアルイベントまで幅広い手法があります。それぞれ見込める効果が異なるため、施策の特徴を踏まえたうえで、戦略的に活用する姿勢が肝心です。

そこで本稿では、「ブランディングの具体的な手法」について、それぞれの特徴も含めて幅広く紹介します。また、ブランドコンセプトの決定や外部環境の分析など、「ブランディングの手法を決める前に準備すべきこと」も解説しますので、ぜひ効果的なブランディングを行うために参考にしてみてください。

「そもそもブランディングとは?」から知りたい方は、「ブランド戦略はなぜ必要?ブランド戦略の立て方を“5つ”のステップで解説!」の記事も合わせてお読みください。

ブランディングの手法を決める前の準備とは?

ブランディングを実施する際には、いきなり手法から決めるのではなく、根幹のコンセプトや戦略を入念に固めておくことが必要です。本章では、ブランディングを始める際の準備について「4つ」のプロセスで解説します。

(1)ブランディングの目的を明確にする

まずは、「なぜブランディングを実施するのか」という目的を明確にすることが重要です。例えば、「競合と差別化を図り、価格競争に巻き込まれないようにしたい」「社会から認められるブランドをつくり、ステークホルダーからの信頼を厚くしたい」など、ブランディングには多様な目的があります。こうしたゴールをあらかじめ決め、社内で合意を図っておくことで、社員全員が一丸となってブランディングに取り組めるようになるでしょう。

(2)自社を取り巻く環境について分析する

ブランディングの理想形は、自社ブランドが競合他社とは明確に異なる価値を提供し、かつその価値が顧客から認められることです。そのため、まずは「競合がどのようなブランド戦略をとっているのか」「顧客がどのような潜在的ニーズを抱えているのか」「社会全体としてどのようなブランドが必要とされているのか」について分析しましょう。自社を取り巻く外部環境を分析することで、ブランドの戦い方や方向性も見えてくるはずです。

(3)ブランドのコンセプトを明らかにする

市場でのポジショニングや戦略が見えてきたら、ブランドコンセプトを定義します。ブランドコンセプトとは、自社ブランドが顧客に提供できる価値や、「顧客からこう見られたい」というイメージを言語化したものです。例えば、「自社の宿泊施設は、高品質な料理と丁寧な接客が差別化ポイントであり、『泊まれば贅沢感を味わえる』というブランドイメージを形成したい」などが挙げられるでしょう。コンセプトの軸がひとつに定まっていれば、複数のチャネル(顧客との接点)でメッセージを発信する際も、ブランドイメージを統一することが可能です。

(4)ブランドのVI・タグラインを決定する

最後は、ブランドのVI(ビジュアルアイデンティティ)を決定します。VIとは、ブランド全体で統一された色みやデザインのトーンのことです。例えば、「広告をデザインする際には、青を基調にする」「文字は○○のフォントを使う」「このメディアでは、このタイプのロゴマークを使う」といったビジュアル面でのルールを指します。VIが明確に決まっていれば、さまざまなチャネルを活用しても、顧客に与える印象を統一できるでしょう。

また、ブランドのタグラインを事前に決めておくことも大切です。タグラインとは、短い言葉でブランドの価値や方向性を表現したものを指します。ブランドロゴの横や上に添えられている、キャッチコピーのような役割も果たす言葉です。例えば、「日本の宿をもっと高級に」「日常に贅沢な時間を」といった言葉が挙げられるでしょう。タグラインが明確になっていれば、ブランディングにおけるメッセージの方向性がブレる心配もありません。

ブランディングの効果的な手法“8選”

ブランディングには、具体的にどのような手法(チャネル・メディア)があるのでしょうか。ここでは、ブランディングにおける効果的な8つの手法について、特徴も踏まえながら解説します。ブランディングの際には、ブランドを認知してほしい相手(ターゲット層)に合わせて、戦略的に複数の手法を組み合わせることが大切です。

(1)マス広告

ブランディングの代表的な手法として、TV・ラジオ・新聞・雑誌などのマス広告が挙げられます。マス広告の特徴は、ある程度のコストは必要になりますが、一度にたくさんの人に自社ブランドを知ってもらえる点です。インターネット全盛の今でもマス広告の影響力は依然大きく、印象的なTV-CMや新聞の一面広告は各種メディアでも取り上げられやすくなります。一気にブランドの認知度を高めたい際は、マス広告が適しているでしょう。

(2)Web広告

近年はインターネットの浸透に伴い、Web広告をブランディングに活用する企業もあります。例えば、ポータルサイトのトップページに表示させる「ディスプレイ広告」、検索キーワードと連動させてブランド名を上位表示させる「リスティング広告」が代表的です。Web広告は、ターゲットの性別・年齢・趣味などを細かく設定して配信できるという強みがあります。そのため、よりターゲットを絞ってブランドを認知させたい際に効果的です。

(3)オウンドメディア

自社でWebサイト(オウンドメディア)を立ち上げ、ブランディングする方法もあります。例えば、ブランドサイトにコラム欄を設置し、ターゲットにとって役立つ情報を発信する「コンテンツマーケティング」が主な手法です。例えば、製菓会社ならば「おいしいお菓子のレシピ」や「材料の選び方」などの記事を公開します。ターゲットに有益な情報を届けることで、ブランドを信頼してもらい、ファン化させる効果が期待できるでしょう。

また、「Web社内報」をオープンし、社外に向けて公開するという手法もあります。社員のリアルな働き方や考え方、社長のメッセージなどをタイムリーに公開することで、ブランドイメージの向上を図ることが可能です。

Web社内報について詳しく知りたい方は、「Web社内報とは?社内情報共有の効果を高めるWeb社内報のメリット」の記事も合わせてお読みください。

(4)SNS

TwitterやInstagramなどのSNSをブランディングに活用し、ファン層を広げる企業も珍しくありません。例えば、SNSではキャンペーン情報の告知や商品動画の共有などが可能です。SNSは基本的に無料で利用できるので、投稿がフォロワーに拡散されれば高い費用対効果が狙えます。また、ユーザーの投稿に「いいね!」を押したり、返信したりすることでターゲット層との距離を縮め、よりコアなファンを獲得することもできるでしょう。

(5)ブランドブック

ブランドブックとは、ブランドに込められた想いや開発秘話などをまとめた冊子のことです。もともとは自社の社員にブランドの価値を浸透させ、エンゲージメントを高めるための手法として活用されてきました。近年は店頭や営業の現場で顧客に配布し、ブランドについての理解を促進させるツールとしても重宝されています。求職者にブランドブックを配布すれば、応募意欲の向上といった採用ブランディングにも効果が期待できるでしょう。

ブランドブックの作り方について詳しく知りたい方は、「ブランドブックの作り方とは?活用されやすい冊子にするポイントも解説!」 の記事も合わせてお読みください。

(6)イベント

ブランディングを目的として、イベントを開催するという手法もあります。例えば、専門企業として見込み顧客に有益な情報を発信する「セミナー」、自社ブランドのユーザーを集めて意見交換を行う「ユーザー交流会」などが代表的です。また、BtoB企業であれば「展示会」に出展することも、ブランドの認知度を高めるひとつの手法と言えます。ターゲット層と直接触れ合う機会を設けることで、ブランドへの愛着を深めてもらえるでしょう。

(7)接客

小売・サービス業の場合は、スタッフによる接客の質もブランドイメージを左右します。そのため、ブランドの世界観に合わせて接客スタイルを統一し、サービスの質を改善するのも重要なブランディング施策のひとつです。例えば、テーマパークであれば、来場者をワクワクさせるようなあいさつや声がけがスタッフに求められるでしょう。接客マニュアルやスタッフの育成カリキュラムを見直すことで、より良いブランドイメージの浸透を図れます。

(8)店舗デザイン

小売店や飲食店といった店舗型ビジネスの場合、店舗のデザインがブランドイメージにも影響を与えます。だからこそ、店舗の外観や内観、看板、掲示物、メニュー表などをブランドの世界観に統一させることも大切です。例えば、高級感のあるブランドイメージを醸成したい場合は、照明や雑貨の選択ひとつにもこだわりを込めます。洗練された店舗デザインは利用者の話題にされやすく、SNSや口コミでの評価・拡散も期待できるでしょう。

まとめ

ブランディングにはさまざまなメディアやアウトプットの方法がありますが、大切なのは自社のブランドに適したメッセージを考えることです。社会や顧客からの共感を得やすいメッセージを考案できれば、その後の施策もより効果的に実施できるでしょう。だからこそ、最上流の「ブランドコンセプト立案」の部分からブランディングの専門家に協力を依頼することで、より幅広い視点から客観的なブランド戦略を立てられます。

当社では、創業100年以上の実績の中で培った印刷ビジネスやマーケティングのノウハウを生かして、企業のブランディングを支援しています。最上流である最適なブランドメッセージの考案から、各種広告・社内報・ブランドブックといったブランディング施策の企画・制作まで一貫してサポートが可能です。ブランディングの手法を検討の際には、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。