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社内報をデザインするポイントとは?レイアウト・文字・配色それぞれのコツを解説!

社内報をデザインするポイントとは?レイアウト・文字・配色それぞれのコツを解説!

「社内報をより多くの人に読んでもらいたいものの、最適なデザインが思いつかない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。社内報のデザインは記事の第一印象を決めるため、閲覧数や読了率にも大きな影響を与えます。だからこそ、文字のサイズや配色、全体のレイアウトに至るまで細かい工夫を施し、読まれやすい社内報を作ることが大切です。

そこで本稿では、社内報をデザインする際のポイントを、「レイアウト」「文字」「配色・装飾」に分けて解説します。より良い紙面をデザインするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

※「そもそも社内報とは?」から知りたい方は、「社内報とは?メリットや効果、企画のポイントを解説」の記事も合わせてお読みください。その他、社内報のネタやコンテンツにお困りの方は、「社内報はこの流れで企画しよう!記事の注目度を上げるネタ・テーマ“7選”を紹介」をご一読ください。

社内報のデザインはなぜ重要なのか?

そもそも社内報のデザインに、なぜ細かくこだわる必要があるのでしょうか。
ここでは、社内報のデザインが重要な理由について解説します。

(1)「読みたい」という気持ちを高めるため

社内報はデザインによって、社員に「読みたい」と思ってもらえるかどうかが決まります。例えば、興味深い内容が書かれている記事でも、「文字」が必要以上に小さい場合、ほとんどの人は読む気が起こらないでしょう。また、「色」を多用しすぎると、まとまりがない印象を与えてしまいます。その結果、肝心の文章が頭に入ってこなくなり、途中で多くの人に離脱されてしまうという事態に陥りかねません。このように文字や配色、装飾、レイアウトなどは、社内報の大切な第一印象です。だからこそ、デザインには細部までこだわる必要があります。

(2)企業のブランドイメージを浸透させるため

社内報が社外の人たちにも公開されている場合、デザインの良しあしはブランドイメージの形成に影響を与えます。魅力的なデザインの社内報であれば、社外の人からも「洗練されたイメージの会社」「クリエイティブに力を入れている会社」といったポジティブな印象を抱かれやすいでしょう。また、求職者のなかには、志望先の社内報を見て、オフィスの様子や社員の人柄、社風を確かめる人もいます。その際、“自社らしさ”のあふれたデザインになっていれば、求職者からの印象も良くなり、優秀な人材の確保にもつながりやすくなるでしょう。

※「ブランド戦略」について詳しく知りたい方は、「ブランド戦略はなぜ必要?ブランド戦略の立て方を“5つ”のステップで解説!」の記事も合わせてお読みください。

社内報をデザインする際のポイント【レイアウト編】

ここからは、社内報をデザインする際のポイントについて「レイアウト」「文字」「配色・装飾」に分けて解説します。まずは、記事の配置や余白の使い方といった【レイアウト】に関するポイントを“4つ”紹介します。

(1)読み手の「視線の動き」を意識する

記事のレイアウトを考えるときには、読み手の視線の動きを意識することが大切です。
例えば、横書き(紙)の文章であれば、視線は左上から右下へ「Z型」で動くといわれています。また、縦書きの文章(紙)の場合は、視線が右上から左下へ「N型」で動くことが基本です。そして、近年増えている横書きのWeb記事では、視線が左から右へ進んだあと下へ降りる「F型」の動きになります。こうした視線の動きに合わせ、読んでほしい順に文章や画像などを配置することで、よりスムーズに最後まで読んでもらえるでしょう。

(2)読んでほしい項目は大きめにする

読み手の視線は、大きいものから小さいものへ動くともいわれています。そのため、注目してほしい重要な項目は、できるだけ大きめのレイアウトにすると効果的です。また、社内報のなかでも「主役記事」や「特集記事」は、できるだけ多くの社員に読んでほしいページだと思います。だからこそ、ほかのページよりも大きめの写真やキャッチコピーを使うことが有効です。読み手がパラパラと誌面をめくった際、目を引きやすくなるでしょう。

(3)企画に合わせて写真の大きさを工夫する

記事に配置する「写真」は、できるだけ企画の内容に合わせて大きさを工夫することが大切です。例えば、経営者のインタビュー記事であれば、ページの半分以上を占めるような大きめの写真を掲載することで人物の印象を強く残せます。また、新入社員の紹介記事であれば、一人ひとりの社員を均等に貼り付け、写真の横や下にプロフィールを添えると見やすいでしょう。写真の大きさによって記事のインパクトも変わるので、工夫が必要です。

(4)白地・余白を有効に活用する

ページのなかにコンテンツを詰め込みすぎると、どうしても読みにくい印象につながります。そのため、記事によっては余白を有効活用し、あえてゆったりとした印象を出すことも大切です。例えば、「画像と文章の間に余白を設ける」「目立たせたい画像の周りに余白を設ける」などの工夫で、記事の視認性も高まるでしょう。

社内報をデザインする際のポイント【文字編】

ここまでは、社内報のレイアウトに関するポイントを紹介してきました。
続いては、フォントや行間など、社内報の【文字】に関するポイントを“4つ”紹介します。

(1)読みやすいフォントを使う

文字のフォントは、記事を読みやすくするうえで非常に重要です。一般的に横書きの文章には「ゴシック体」、縦書きの文章には「明朝体」が適しているといわれています。近年は「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」と呼ばれる、より可読性の高いフォントを使う企業も少なくありません。できるだけ分かりやすいフォントを使うと、文章も頭に入ってきやすいでしょう。また、記事のなかで何度もフォントが変わると、散漫な印象になります。社内報全体・記事全体でフォントに統一感を持たせることも、デザインのポイントです。

(2)行間の広さを意識する

行間が詰まっていると、堅苦しい印象を与えます。逆に行間が広すぎると、文章をかたまりとしてとらえられなくなり、読みにくくなるでしょう。そのため、適度な行間の広さを設けて、可読性を高めることが大切です。また、一般的に社内報の記事1ページ当たりの文字数は「1,000字以内」が読みやすいといわれています。そのため、文字数が多い場合は文字の分量を減らし、行間を空けることを意識してみましょう。

(3)キャッチコピーや小見出しをつける

社員のなかには、業務の合間を縫って社内報に目を通す人もいます。そのため、記事をデザインする際は、「どこが重要なのか」を端的に示してあげることが重要です。具体的には、文章にキャッチコピーやリード文、小見出しをつけるようにしましょう。特に小見出しがついていれば、記事の要点がつかみやすく、流し読みもできるようになります。「忙しいなかでどうすれば読んでもらえるか」を意識し、文字の配置を考えることが大切です。

(4)文字サイズを工夫する

文字のサイズは、読み手に合わせて適度な大きさに調整することが大切です。例えば、中高年層の社員が多い職場では、文字サイズが小さすぎると読むのに困る人も出てくるかもしれません。可読性を考えれば、小さい文字は極力避けることが賢明でしょう。また、キャッチコピーやリード文は少し大きめにすると、文章にメリハリをつけられます。その結果、「どこから読めばいいか」が分かりやすくなり、読了率の向上にもつながるでしょう。

社内報をデザインする際のポイント【配色・装飾編】

ここまでは、社内報をデザインする際のポイントについて、「レイアウト」と「文字」に分けて解説してきました。最後は、色みや図解の活用法など、社内報の【配色・装飾】に関するポイントを4つ紹介します。

(1)カラフルにしすぎない

同じ記事のなかで多くの色を使うと、全体的にまとまりのない印象になってしまいます。そのため、特別な狙いがない限り、カラフルにしすぎないこともデザインのポイントです。記事内の色は基本的に「ベースカラー1色」、「サブカラー(アクセントカラー)1色」、「文字色」の3色で整えると、スッキリとした印象につながります。

(2)記事の内容に合わせた色みを使う

社内報の記事で使用する色は、それぞれの記事の方向性や文章のトーンに合わせることも大切です。例えば、経営者インタビューのような堅い内容のときは、できるだけ彩度を抑え、落ち着いた印象の色を使います。逆に社員旅行の様子や社員のプライベートなどを紹介する記事では、彩度の高いポップな色を使うのもよいでしょう。記事の配色を最適化することで、文章で伝えたいメッセージを、読み手により強く印象づけることが可能です。

(3)コーポレートカラーを意識する

記事の色みを考えるときには、コーポレートカラーを意識することも大切です。社内報のなかにコーポレートカラーが多用されていれば、その分読み手にも会社の印象が強く残ります。特にWeb社内報をはじめ社外にも公開されている社内報の場合は、コーポレートカラーを使うことで企業のイメージ浸透にもつながるでしょう。Web社内報について詳しく知りたい方は、「Web社内報とは?社内情報共有の効果を高めるWeb社内報のメリット」の記事も合わせてお読みください。

(4)図解やインフォグラフィックを活用する

文章で伝わりにくい内容は、図解やインフォグラフィックを活用することも大切です。インフォグラフィックとは、データや情報を視覚的に表現したものを指します。例えば、業績の成長率を紹介する場合は、数字をただ並べるのではなく、「グラフ」で図示した方が分かりやすいでしょう。また、記事内の文章が多いときは、「イラスト」や「イメージ画像」を挿入してメリハリをつけるのも効果的です。このように視覚的な装飾も適度に活用することで、キャッチーな印象になり、多くの人に「読んでみよう」と思ってもらえる社内報になるでしょう。

まとめ

社内報をデザインする際には、読み手に与えたい印象や読みやすさなどを意識することで、より良い誌面になるでしょう。ぜひレイアウト・文字・配色・装飾などのチェックポイントに分けて、これまでの社内報のデザインを確認し、改善できるところを探してみてください。

また、こうしたデザイン上のテクニックは、一朝一夕で身につくものではありません。そのため、社内報のデザインをより洗練されたものにしたい場合には、外部の専門企業に制作を依頼することもひとつの選択肢です。

当社は創業100年以上にわたって印刷ビジネスで培ったノウハウを生かし、さまざまな企業の社内報制作をお手伝いしています。豊富なクリエイターとのネットワークがあるため、紙・Web社内報の企画から制作、ディレクション、公開後の成果測定まで一貫してサポートが可能です。社内報のデザインに課題を感じた際には、当社までお気軽にお問い合わせください。